【報告】2025年9月24日「SUBURI STUDIO」開催致しました。

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正会員・サポーター会員

2025年9月24日(水)21:00〜22:30、正会員・サポーター会員によるオンラインミーティング「SUBURI STUDIO(月1回開催)」を開催致しました。

今晩の参加者は3名。お知らせ(【告知】2024年9月「SUBURI STUDIO」のお知らせ)しておりましたように、今回は、斎藤環 著「イルカと否定神学-対話ごときでなぜ回復がおこるのか-」のテーマだったオープンダイアローグを実際にやってみました。2025年6月の会で1度行っておりますので、今回は2回目の実践となります。

開催のお知らせでも挙げたオープンダイアローグの練習をするための情報をたよりに「話す役」と「聞く役」に分かれて始めました。

話を聞いてもらい、聞き手に自分自身が話したいことを対話してもらう。それを聞いた話し手にまた新たな視点がもたらされる。という展開を望んでいたけれど、そう簡単にはいかないものでした。

終わってみると、話すことの難しさはほとんどなく、聞く側の難しさを感じました。聞いている側の解釈や、話者にあらたな視点に気づいてもらえるような問いかけ(これが難しい)をする。こう書いてみると、対話の中にも対話があって、だれかが話していることを聞くことも対話のなかに織り込まれいて、それがまた大きな対話の輪に影響を与える。

そう考えてみると、一度の対話で劇的な変化を望むこと自体難しいことのように感じます。「対話ごときでなぜ回復が起こるのか」と本の副題にあるように、回復は徐々にしていくもの、肉体についた傷が少しずつ少しずつ治癒していくように、対話も回数を重ねることでその人自身に様々な気づきをもたらしくれるのかもしれません。

今年3月から読み始めた「イルカと否定神学-対話ごときでなぜ回復がおこるのか-」は今回で終了。次回からはまた新しい本を取り上げます。詳細はウェブサイトなどでお知らせ致します。

SUBURI STUDIOは、正会員・サポーター会員の方にご参加いただけます。お気軽にご参加ください。

イルカと否定神学〜対話ごときでなぜ回復が起こるのか

イルカと否定神学〜対話ごときでなぜ回復が起こるのか
著/斎藤 環
発行/2024年10月

「ゼロ」からはじめるオープンダイアローグ!

――なぜ対話するだけで、これほどの変化が生ずるのだろう。
――なぜこんな「ふつうのこと」で、回復が起きてしまうのだろう。
ラカン、ベイトソン、バフチン、レイコフ、中井久夫……著者の全キャリアを支えてきた思想を総動員して、この哲学的疑問に真正面から答えた渾身の一冊。
こうして対話という魔法はゆっくりとその全貌を現しはじめた。この魔法のすばらしさは、謎が解けても効くことである。

目次
I 否定神学をサルベージする
1 対話ごときでなぜ回復が起こるのか?
2 「無意識」の協働作業
3 ジャック・ラカンの精神分析
4 こんなに “使える” 否定神学

II 構造からプロセスへ
5 「プロセス」をめぐる逆説
6 逆説・プロセス・システム
7 バフチンにおける対話と「プロセス」

III よみがえる身体
8 対話における身体性
9 隠喩と身体
10 身体が思考する

IV 逆説とコンテクスト
11 「他者」の逆説
12 心は「コンテクスト」にしかない
13 ベイトソンの学習理論
14 対話と逆説
15 コンテクストの転換に向けて

引用・参考文献
あとがき

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