【報告】2025年4月21日「SUBURI STUDIO」開催致しました。
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正会員・サポーター会員
2025年4月21日(月)21:00〜22:30、正会員・サポーター会員によるオンラインミーティング「SUBURI STUDIO(月1回開催)」を開催致しました。
今晩の参加者は4名。お知らせ(【告知】2024年4月「SUBURI STUDIO」のお知らせ)しておりましたように、前回より斎藤環 著「イルカと否定神学-対話ごときでなぜ回復がおこるのか-」を読み始めており、今回は第2章について皆で話をしてみました。
今日の主なトピックは以下になります。
今回語られたトピック(ファシリテーター:赤石嘉寿貴)
* 治療チームの言葉が作用するのは、個人の心以上に、その個人が関わっているネットワーク(人間関係)
* リンゴの木の剪定の話、枝と根っこがつながっている。地上に見える枝をを切ると見えていない根っこも切られるという話。
* 自由に踊るためには「信頼」できる場が必要。
* つらい話とかを話すと、物語が再構築される。
* 自己は世界の中心であると同時に、世界の中の一人あるいは一部であるということです。この2つのことを同時に感じることが精神健康の目安のひとつです。
* 自分のせいで死んでしまったんじゃないかというは、傲慢な考えだと思う。
* 動的平衡、ガスコンロの火、同じもののように見えるけど、けして同じ状態ではない。動的なプロセス。
今回の第2章は、専門的な話も多く、なかなか理解が及ばないところも多々ありましたが、続く第3章からの展開に、大きな期待を抱かせるような話になりました。
SUBURI STUDIOは、正会員・サポーター会員の方にご参加いただけます。お気軽にご参加ください。
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なお、一般社団法人オープンダイアローグ・アプローチ研究会FLATさんのYouTubeチャンネルで、オープンダイアローグについて紹介されていて、参考になりましたので、以下、動画を紹介させていただきます。
オープンダイアローグを学んでみよう
オープンダイアローグを見てみよう
イルカと否定神学〜対話ごときでなぜ回復が起こるのか
イルカと否定神学〜対話ごときでなぜ回復が起こるのか
著/斎藤 環
発行/2024年10月
「ゼロ」からはじめるオープンダイアローグ!
――なぜ対話するだけで、これほどの変化が生ずるのだろう。
――なぜこんな「ふつうのこと」で、回復が起きてしまうのだろう。
ラカン、ベイトソン、バフチン、レイコフ、中井久夫……著者の全キャリアを支えてきた思想を総動員して、この哲学的疑問に真正面から答えた渾身の一冊。
こうして対話という魔法はゆっくりとその全貌を現しはじめた。この魔法のすばらしさは、謎が解けても効くことである。
目次
I 否定神学をサルベージする
1 対話ごときでなぜ回復が起こるのか?
2 「無意識」の協働作業
3 ジャック・ラカンの精神分析
4 こんなに “使える” 否定神学II 構造からプロセスへ
5 「プロセス」をめぐる逆説
6 逆説・プロセス・システム
7 バフチンにおける対話と「プロセス」III よみがえる身体
8 対話における身体性
9 隠喩と身体
10 身体が思考するIV 逆説とコンテクスト
11 「他者」の逆説
12 心は「コンテクスト」にしかない
13 ベイトソンの学習理論
14 対話と逆説
15 コンテクストの転換に向けて引用・参考文献
あとがき
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