【告知】2024年11月24日(日)映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく(日本語字幕版)』上映会 &『Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #006』開催のお知らせ
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映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく(日本語字幕版)』上映会 &『Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #006』開催のお知らせ
当法人プロジェクト「ボ・シネマ」第5弾のお知らせになります。
今回は、映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく(日本語字幕版)』の上映会です。
2年前の2022年、当SUBURI STUDIOで書籍「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく(川内有緒著)」を読み進めていた際に、ちょうど制作中だった映画で、いつか上映会もできたらイイねという話をしておりました。今回、その映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』上映会を開催できること、とても嬉しく有難いことだなと感じております。
今回も、いつもの上映会と同様に、「Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #006」として、上映後に60分間ほど、映画を観て考えたことや、感じたこと、そこから派生する僕たちの普段の暮らしの中のモヤモヤなどをシェアする時間を設けています。こちらもまた前回同様に、その時間の様子をテキストに書き起こして、ZINE「Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #006」としてまとめて発行(個人が特定されるような情報は省いておりますのでご安心ください)いたします。
お申し込みはPeatixよりお願い致します。どうぞお誘いあわせのうえ、ご参加ください。貴重な機会となるかと思いますので、お早めに。
映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく(日本語字幕版)』上映会 &『Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #006』開催のお知らせ
どなたでもご参加いただけます
【日にち】2024年11月24日(日)
【時間(予定)】17:30〜20:30頃
17:00〜 受付
17:30〜19:20 映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく(日本語字幕版)』上映107分(1時間47分)
19:30〜20:30頃 『Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #006』〜お茶を飲みながら参加者で感じたこと、考えたことをシェアしましょう。
※その時の状況をみながら、臨機応変にできたらと思っています。
※この時間の様子は毎回書き起こしをして、ZINE『Whole Crisis Catalog をつくる。青森編』として発行しております。個人が特定されるような情報は省いておりますのでご安心ください。
【場所】法永寺大広間(青森県五所川原市末広町14-1) 駐車場あり
【会費】投げ銭制(当日、お一人1,000円以下でお気持ちをお願いしております)
※当日は「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」パンフレット(税込1,000円)の販売もございます。
【お申し込み】 Peatix 経由でお願い致します。
【連絡先】小山田和正( info@workshopvo.com )
【ご注意】
※「ボ・シネマ」のコンセプト並びに会場の関係で、8人以下の人数制限を設けております。お申し込みの早い順番で、人数に達しましたら受付を終了いたします。
※お申し込み多数の場合、大変残念ながら参加のお断りをさせていただく場合があります。
※お申し込みなしでの、当日参加はご遠慮ください。
※『Whole Crisis Catalog をつくる。青森編』は、主義や主張を討論する場でありません。

映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』について
制作年:2022年
製作国:日本
上映時間:107分
監督:三好大輔・川内有緒
出演:白鳥建二・佐藤麻衣子・森山純子ほか
【作品概要】
目の見えない人はどうやってアートを見るのだろう。
恋人とのデートがきっかけで初めて美術館を訪れた全盲の白鳥建二さん。その日、作品を前に彼語る言葉を聞きながら「全盲でもアートを見ることはできるのかも」と思うようになった。そして自らあちこちの美術館の門を叩いた白鳥さんは、いつの間にか「自由な会話を使ったアート鑑賞」という独自の鑑賞法を編み出した。本作は、そんな「全盲の美術鑑賞者」、その友人たち、美術館で働く人々、新たに白鳥さんと出会った人々と紡ぎ出す豊かな会話を追ったドキュメンタリーである。
水戸から東京、新潟、そして福島へ。アートをめぐりながら、白鳥さんは旅をしていく。カメラは、その旅路や見えない日常を追い続ける。いつしか、一緒に見る人たちも、白鳥さん自身も何かが少しずつ変わっていって…。
答えのない問いを胸に抱えながら、分断の時代を生きるわたしたち。アートの力とはなにか。障害とは何か。見えないからこそ見えてくるものはあるのか。異なる背景の人々が一緒に作品を見る意味、そして「見える」「見えない」、障害と健常、アーティストと鑑賞者といった「線」を超えようとする人々。他の誰にもなれない孤独な存在と豊かでのびのびとした会話が生み出す静かな波を映し出す。
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【共同監督・川内有緒の言葉】
白鳥さんはロックな人だ。自分らしさを真ん中に置いて、自分のペースを崩さない。好きなことは好き、嫌なことは嫌、とはっきり言える人。必要以上に誰かに頼ろうとせず、自分の足で歩くことができる人。実際、日本全国どこへでも一人で旅してしまう。ロックフェスのTシャツとベレー帽がよく似合い、お酒をこよなく愛する。
この映画は白鳥さんと旅をするように撮っていったドキュメンタリーだ。水戸、新潟、福島、東京。友人たちとアートを見る旅に出かけていきながら、白鳥さんの日常が綴られていく。朝起きてラジオを聴き、散歩をし、買い物に出かけ、生姜をおろして葱を刻み、茹でた素麺を美味しそうにすする。友人たちと美術館でアートを鑑賞し、たわいもない言葉を交わし笑い合い、夜はひとりで飲み屋に繰り出し冷えたビールを飲む。
ドラマティッックな物語や壮大なスペクタクルは無いけれど、白鳥さんとの時間と、その中で生まれる会話をつぶさに記録していった。その言葉の中に、「アート」や「見る」こと、「幸せ」についての問いが生まれる。この映画を観る人たちにはどのように届くだろうか?白鳥さんがアートを前に自由になるように、この映画もまた自由な気持ちで観てもらえたら嬉しい。
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【共同監督・川内有緒の言葉】
今からちょうど4年前に全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんと出会いました。目の見えない人がアートを見るって、どういうことなのだろう。なにも見当がつかないまま、待ち合わせした美術館に向かったところ、彼は言葉でアートを見る人でした。
白鳥さんと一緒に時間を過ごすうちに、不思議なことが起こりました。美術館がまったく未知の場所に思えてきたのです。そして目に映る彩りが一層鮮やかになったようにも思えました。この感覚は一体なんだろう? 言葉でアートを見ること。異なる背景を持った人々が一緒に作品を見ること。扉を開いた先にある世界を追いかけ、私たちは白鳥さんと旅をしました。それは、アートをめぐる旅でもありますが、言葉や会話、対話をめぐる旅でもあり、白鳥さんというひとりの人物を知る旅でもありました。それはだいたいにおいて軽やかで楽しい旅ではありますが、一言では表現しきれない人間の複雑さも映像のなかに託しました。まずは見ていただけたら嬉しいです。

参考書籍
「2022年 Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」受賞!
書店員が選ぶ、いちばん読んでほしいノンフィクションに。
発売直後から、数々の反響、すばらしいご感想が寄せられた本書です。
「目の見えない人とアートを見る?」タイトルへの素朴な疑問は、驚きとともに解消されます。白鳥建二さんと現代アートや仏像を鑑賞すると、現れるのはこれまで見えていなかった世界。
「白鳥さんと作品を見るとほんとに楽しいよ!」
という著者の友人マイティの一言で、「全盲の美術鑑賞者」とアートを巡るユニークな旅は始まりました。
視覚の不思議、アートの意味、生きること、障害を持つこと……などが白鳥さんや友人たちとの会話から浮かび上がってきます。
そこに白鳥さんの人生、美術鑑賞をする理由などが織り込まれて──。
軽やかで明るい筆致の文章で、美術館巡りの追体験を楽しみながら、社会を考え、人間を考え、自分自身を見つめ直すことができる、まったく新しいノンフィクションです。
開高健ノンフィクション賞受賞後第一作!
岸田奈美さん(作家)推薦!
誰かとわかりあえない寂しさを、幸福な余白に変えてくれる本でした。
本書掲載作品:
ピエール・ボナール、パブロ・ピカソ、クリスチャン・ボルタンスキー、興福寺の仏像、風間サチコ、大竹伸朗、マリーナ・アブラモヴィッチの《夢の家》、Q&XL(NPO法人スィング、ヂョン・ヨンドゥの作品など。
・カラー作品画像多数掲載!
・カバー裏面に仕掛けあり!
川内有緒(かわうちありお)
ノンフィクション作家。1972年東京都生まれ。 映画監督を目指して日本大学芸術学部へ進学したものの、あっさりとその道を断念。
大学卒業後行き当たりばったりに渡米。中南米のカルチャーに魅せられ、米国ジョージタウン大学で中南米地域研究学修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏のユネスコ本部などに勤務し、国際協力分野で12年間働く。2010年以降は東京を拠点に評伝、旅行記、エッセイなどの執筆を行う。
『バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌』(幻冬舎)で、新田次郎文学賞を、『空をゆく巨人』(集英社)で開高健ノンフィクション賞を受賞。
著書に『パリでメシを食う。』『パリの国連で夢を食う。』(共に幻冬舎文庫)、『晴れたら空に骨まいて』(講談社文庫)、『バウルを探して〈完全版〉』(三輪舎)など。
白鳥建二さんを追ったドキュメンタリー中編映画『白い鳥』、長編映画『目に見えない白鳥さん、アートを見にいく』の共同監督。
現在は子育てをしながら、執筆や旅を続け、小さなギャラリー「山小屋」(東京)を家族で運営。趣味は美術鑑賞とD.I.Y。「生まれ変わったら冒険家になりたい」が口癖。
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【朗読】『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(はじめに、第1章)
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