【報告】2024年8月28日「SUBURI STUDIO」開催致しました。
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正会員・サポーター会員
本日、2024年8月28日(水)21:20〜22:50、正会員・サポーター会員によるオンラインミーティング「SUBURI STUDIO(月1回開催)」を開催致しました。
今晩の参加者は5名。お知らせ(【告知】2024年8月「SUBURI STUDIO」のお知らせ)しておりましたように、今回から熊谷晋一郎著『リハビリの夜』5章〜6章を使った読書会となりました。人数も多かったので、いろいろな視点での話が出て、とても楽しい時間でした。
今日の主なトピックは以下になります。
今回語られたトピック(ファシリテーター:赤石嘉寿貴)
•普通に生活していくには多数派に拾ってもらわなきゃいけない
•意味の最小ユニット
•自分が関わっている時だけ、だれかの失敗に意味をみいだせる
•同じ舞台に一対一でいるときよりも、第三者としてその様子を見ていると言われていた失敗の意味がわかる
•失敗することで体の輪郭がわかる
•「敗北の官能」は「謙虚さ」なんじゃないか
•謙虚じゃないから事故がおきる
•圧倒的な力の前での謙虚さとは、卑屈じゃない謙虚さ
•怪我や失敗した時に外界とのつながり感じたり、向き合う機会になる
•ギターのキーを下げることに敗北を感じる。
•ギターはチューニングできるようになっているし、人間もそのキーに合わせることができる。そこに「ほどけつつ/拾い合う関係」が見える。
•「無力さや不適応こそが、人間の最大の強みでもあるのだ」人間が2足歩行になった理由の話が腑に落ちた。
•矛盾=隙間、矛盾をどう生きたかがその人となる
•子どもとたちの発達の中に聞こえがあるだけ
•自分にも胃があるのだということを意識した
•衰えはある意味では「敗北」を意味すると同時に「許し」でもある。
•「許し」とは?絶対的なものを前にしたときのまいりましたという感じ。悔しいとかを通り過ぎたゆだねるという感じ
•「つながり」と「謙虚さ」はつながっている
•矛盾する2つの物語をつなげる言葉を見つけられたら生きていける
今回で、熊谷晋一郎著『リハビリの夜』は終了となりました。来月の新しい本に関しましては、後日ウェブサイトで告知致します。
正会員・サポーター会員の方にご参加いただけます。お気軽にご参加ください。
リハビリの夜
リハビリの夜
著/熊谷 晋一郎
発行/2009年12月
痛いのは困る。気持ちいいのがいい。
現役の小児科医にして脳性まひ当事者である著者は、あるとき「健常な動き」を目指すリハビリを諦めた。そして、《他者》や《モノ》との身体接触をたよりに「官能的」にみずからの運動を立ち上げてきた。リハビリキャンプでの過酷で耽美な体験、初めて電動車いすに乗ったときのめくるめく感覚などを全身全霊で語り尽くし、リハビリテーションを根底から定義しなおす驚愕の書。
【目次】
はじめに序章 リハビリキャンプ
第一章 脳性まひという体験
1 脳内バーチャルリアリティ
2 緊張しやすい体
3 折りたたみナイフ現象の快楽
4 動きを取り込み、人をあやつる第二章 トレイナーとトレイニー
1 ほどかれる体
2 まなざされる体
3 見捨てられる体
4 心への介入が体をこわばらせる
5 体への介入が暴力へと転じるとき
6 女子大生トレイナーとの「ランバダ」第三章 リハビリの夜
1 夕暮れ
2 歩かない子の部屋
3 歩く子の部屋
4 女風呂
5 自慰にふける少年第四章 耽り
1 対比に萌える
2 取り込めないセックス
3 規範・緊張・官能
4 打たれる少女第五章 動きの誕生
1 モノと作り上げる動き
2 人と作り上げる動き
3 「大枠の目標設定」が重要な理由
4 世界に注ぐまなざしの共有
5 助け合いから暴力へ第六章 隙間に「自由」が宿る-もうひとつの発達論
1 両生類と爬虫類の中間くらい?
2 便意という他者
3 身体に救われる
4 むすんでひらいてつながって
5 衰えに向けて注
文献あとがき
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