【報告】2023年12月26日「SUBURI STUDIO」開催致しました。

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正会員・サポーター会員

本日、2023年12月26日(火)21:00〜22:30、正会員・サポーター会員によるオンラインミーティング「SUBURI STUDIO(月1回開催)」を開催致しました。

今晩の参加者は4名。お知らせ(【告知】2023年12月「SUBURI STUDIO」のお知らせ)しておりましたように、前回から、ケアをひらくシリーズの中井久夫著『こんなとき私はどうしてきたか』を使っての読書会を進めています。

今日の主なトピックは以下になります。

今回語られたトピック(ファシリテーター:赤石嘉寿貴)

・日本文学は湿度が高い気がする
・青森県は冬の間、お日様がほとんど顔を出さない、それが自殺と関連しているのは大いにあると思う。
・物理的暴力では人は自殺しない
・天井のドット柄に気持ち悪さを感じる
・必ず並ばなければ入れないお店には入りたくなけど、ガラガラに空いているお店にも入りたくない
・選択というのはエネルギーを食うもの
・震災直後は選べないことが苦しかった
・治療の水漏れ
・神戸の友人が地震のたびに連絡をくれる
悩んでいる人にたいして、ifを使うことで選択肢を与える
・人間は2度死ぬ、忘れられたくない
・ぼんやりとした不安や恐怖が怖いから、妖怪をつくった
・「髪の毛の匂いを嗅ぎ合って臭いなって言いあった」「くだらないの中に」の歌詞のような日常に焦点をあてる
・「ゆとり」をみんなが共有している不思議
・小さい頃、病院に行った時お医者さんが言う「チクチク」「ズキズキ」が分からなかった。

中井久夫先生による『こんなとき私はどうしてきたか』は、医療者向けの専門的な内容が多いのですが、皆で話をしていると、僕たちの普段の暮らしにもつながっている話ばかりであることに気が付きます。限られた時間での読書会ですが、それでもとても興味深い話ばかりで、学びが多い回でした。

今回でこの書籍は最後。次回から新しい書籍になりますが、詳細が決まりましたらウェブサイトでも告知いたします。

正会員・サポーター会員の方にご参加いただけます。お気軽にご参加ください。

こんなとき私はどうしてきたか

こんなとき私はどうしてきたか
著/中井 久夫
発行/2007年5月

初めて患者さんと出会ったとき、暴力をふるわれそうになったとき、“回復に耐える力”がなさそうなとき、私はどんな言葉をかけ、どう振る舞ってきたか――。当代きっての臨床家であり達意の文章家として知られる著者渾身の1冊。ここまで具体的で美しいアドバイスが、かつてあっただろうか!

【目次】
1 こんなとき私はどう言うか
1 患者さんと出会ったとき
2 幻聴を四期に分けて考える
3 幻聴や妄想を実りあるものにするために
4 「匙を投げない」ことをどう伝えるか
2 治療的「暴力」抑制論
1 患者さんを安全に抑える方法
2 “手負い”にしてはならない
3 患者さんにはどう見え、どう聞こえているか
4 ふっと力が抜けるとき
3 病棟運営についていくつかのヒント
1 どんな環境が人を苛立たせるのか
2 人的環境としての「部屋割り」
3 病棟スタッフの和をどう支えるか
4 改革時の病棟マネジメント--私の経験から
4 「病気の山」を下りる
1 保護室の内と外
2 山を下りるということ
3 回復初期はからだに注目
4 下山のエネルギーを補給する
5 回復とは、治療とは……
1 回復期は疲れる
2 疲れている患者さんに何を言うか
3 家族の方に知ってほしいこと
4 「依存」という切り口から
5 「回復に耐える」ということ
付章1 インタビュー・多少の補記を兼ねて
付章2 精神保健いろは歌留多
あとがきにかえて
索引

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