【告知】2023年12月「SUBURI STUDIO」のお知らせ

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正会員・サポーター会員の皆さま、

2023年12月の「SUBURI STUDIO」を以下の日程で開催致します。

正会員・サポーター会員
日にち:2023年12月26日(火)
時間:21:00〜(90分程度)
場所:オンライン(ZOOM URLをお送り致します)
今回のテーマ:中井久夫著『こんなとき私はどうしてきたか』を使った読書会
範囲:第3章〜第5章(pg.88〜pg.190)
※書籍はご自身でご準備ください。

ファシリテーター:赤石嘉寿貴(あかいし かずき)

今年最後の「SUBURI STUDIO」になります。今回は前回から続き、中井久夫著『こんなとき私はどうしてきたか』を使った読書会です。
タイトルの通り、この本では中井久夫氏が現場で経験してきたことを、医療者向けに具体的に語っています。そのため前回までも、少し専門性が高いとも感じましたが、第3章からはさらに専門性が高い内容になりそうです。しかしながら、この本を通して読み進めるうちに、僕たちの生活とはかけ離れた専門性が高い内容の奥の奥に、中井久夫氏の深い哲学が隠されていることに気が付きます。それを読み取る時、中井久夫氏の哲学は、先行きの見えない現代に暮らす僕たちの希望にも感じられてきます。

参加される方は著書を読んで頂き「なぜそこが気になったのか」、そこを読んだ時に「感じたこと」や「頭に思い浮かんだこと」などをお話できるように、気になった箇所に線を引いたり、抜き出しておいたり、それぞれのやり方でご準備ください。必ず何かを話さなければならないということもなく、何も感想がなければそれも感想ということでパスして頂いてもかまいません。

堅苦しい雰囲気ではありませんので、お気軽にご参加ください。

2023年12月〜のテーマ

こんなとき私はどうしてきたか

こんなとき私はどうしてきたか
著/中井 久夫
発行/2007年5月

初めて患者さんと出会ったとき、暴力をふるわれそうになったとき、“回復に耐える力”がなさそうなとき、私はどんな言葉をかけ、どう振る舞ってきたか――。当代きっての臨床家であり達意の文章家として知られる著者渾身の1冊。ここまで具体的で美しいアドバイスが、かつてあっただろうか!

【目次】
1 こんなとき私はどう言うか
 1 患者さんと出会ったとき
 2 幻聴を四期に分けて考える
 3 幻聴や妄想を実りあるものにするために
 4 「匙を投げない」ことをどう伝えるか
2 治療的「暴力」抑制論
 1 患者さんを安全に抑える方法
 2 “手負い”にしてはならない
 3 患者さんにはどう見え、どう聞こえているか
 4 ふっと力が抜けるとき
3 病棟運営についていくつかのヒント
 1 どんな環境が人を苛立たせるのか
 2 人的環境としての「部屋割り」
 3 病棟スタッフの和をどう支えるか
 4 改革時の病棟マネジメント--私の経験から
4 「病気の山」を下りる
 1 保護室の内と外
 2 山を下りるということ
 3 回復初期はからだに注目
 4 下山のエネルギーを補給する
5 回復とは、治療とは……
 1 回復期は疲れる
 2 疲れている患者さんに何を言うか
 3 家族の方に知ってほしいこと
 4 「依存」という切り口から
 5 「回復に耐える」ということ
付章1 インタビュー・多少の補記を兼ねて
付章2 精神保健いろは歌留多
あとがきにかえて
索引

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