【報告】2023年9月27日「SUBURI STUDIO」開催致しました。

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正会員・サポーター会員

本日、2023年9月27日(水)20:00〜21:30、正会員・サポーター会員によるオンラインミーティング「SUBURI STUDIO(月1回開催)」を開催致しました。

今晩の参加者は4名。お知らせ(【告知】2023年9月「SUBURI STUDIO」のお知らせ)しておりましたように、前回から、べてるの家の理事長・向谷地生良氏の著書『技法以前〜べてるの家のつくりかた』を使っておしゃべりしています。
今回は、参加者が増え、新しい視点が加わったことにより、いろいろな角度から思考が揺らされ、とても充実した素振りになりました。

今日の主なトピックは以下になります。

今回語られたトピック(ファシリテーター:赤石嘉寿貴)

・みんなが聞いている中で話すと問題を横に置ける
・その人の力を信じて聴き続けるのが大事
・同じ経験をした者同士の集まりみたいなものが必要だ
・深入りしないは、閉じた聴き方
・一緒に考えるとは、来年も再来年もそこにいるよと示すことなのではないか?
・視点を変えるとはまた違う、「問題」をその人から切り離すことが外在化
・語りによって現実というものはまったく異なった意味を持つ
・白衣という境界線、父、母、娘、息子、という境界線、様々な境界線を引いて人と付き合っている。
・2人だけでは外在化は上手くいかないのではないか?
・サトラレはサトラセだった
・感情を聴きますよはゴールではなく過程
・いかに「人と人とのあいだ」をつくるか、仲間との「つながり」をつくれるか

次回、2023年10月も、引き続き『技法以前〜べてるの家のつくりかた』となります。正会員・サポーター会員の方にご参加いただけます。お気軽にご参加ください。詳しい日程に関しましては、決まりましたらウェブサイトにて告知いたします。

技法以前〜べてるの家のつくりかた

技法以前〜べてるの家のつくりかた
著/向谷地 生良
発行/2009年11月

「幻覚&妄想大会」をはじめとする掟破りのイベントはどんな思考回路から生まれたのか? べてるの家のような場をつくるには、専門家はどう振る舞えばよいのか? 「当事者の時代」に専門家が〈できること〉と〈してはいけないこと〉を明らかにした、かつてない実践的「非」援助論。

【目次】
はじめに

第1章 形から入れ!
1 援助とは振る舞いである
2 「自分を助けること」を助ける

第2章 専門家に何ができるか
1 「当事者が主人公」の時代
2 「多材」と「多剤」の限界
3 二つの無力

第3章 信じるということ
1 根拠なく一方的に信じてしまう
2 私はなぜ信じることができるのか
3 突撃訪問と実験
4 心配も期待もしない信じ方
5 「現聴」にもがく当事者を信じる

第4章 「聴かない」ことの力
1 哲学とケア
2 話を聴いてくれない精神科医
3 「聴かない」という聴き方
4 開かれた聴き方へ
5 「一緒に考える」ということ

第5章 人と問題を分ける
1 生きる知恵としての「外在化」
2 軽くていい、軽いからいい
3 ナラティヴ・アプローチとの出会い

第6章 病識より問題意識
1 妄想は身体の知恵
2 困っていればOKだ

第7章 プライバシー、何が問題か
1 隠したいのは誰?
2 サトラレはサトラセたい
3 エンパワメントとしての「弱さの情報公開」

第8章 質より量の“非”援助論
1 キーワードは「仲間」
2 つながれるなら死んでもいい
3 援助における質と量
4 量的世界への媒介者

終章 「脳」から「農」へ

鼎談 リンゴのストレングスモデル
木村秋則(リンゴ農家)
川村敏明(浦河赤十字病院精神神経科部長)
向谷地生良

文献
あとがき

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