【告知】2023年9月「SUBURI STUDIO」のお知らせ

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正会員・サポーター会員の皆さま、

2023年9月の「SUBURI STUDIO」を以下の日程で開催致します。

正会員・サポーター会員
日にち:2023年9月27日(水)
時間:20:00〜(90分程度)
場所:オンライン(ZOOM URLをお送り致します)
今回のテーマ:向谷地生良著『技法以前〜べてるの家のつくりかた』を使った読書会
範囲:第4章・第5章・第6章
※書籍はご自身でご準備ください。

ファシリテーター:赤石嘉寿貴(あかいし かずき)

前回に引き続き向谷地生良著「技法以前〜べてるの家のつくりかた」を使って読書会を進めていきます。

困っている人の話はできるだけ聴いてあげたい、そう思うものだ。聴くことを専門としている人ならなおさらそうしてしまう。でも聴くことだけでは解決されない問題もある。「聴かない」ことの力とはどいうことなのか。

そんな4章を皮切りに、当事者には何が起きているのかという向谷地氏の観察から見えてくる様々な人の問題へのアプローチの仕方や発見を見ていきたい。

参加される方は著書を読んで頂き「なぜそこが気になったのか」そこを読んだ時に「感じたこと」や「頭に思い浮かんだこと」などをお話できるように、気になった箇所に線を引いたり、抜き出しておいたり、それぞれのやり方でご準備ください。必ず何かを話さなければならないということもなく、何も感想がなければそれも感想ということでパスして頂いてもかまいません。

堅苦しい雰囲気ではありませんので、お気軽にご参加ください。

2023年9月のテーマ

技法以前〜べてるの家のつくりかた

技法以前〜べてるの家のつくりかた
著/向谷地 生良
発行/2009年11月

「幻覚&妄想大会」をはじめとする掟破りのイベントはどんな思考回路から生まれたのか? べてるの家のような場をつくるには、専門家はどう振る舞えばよいのか? 「当事者の時代」に専門家が〈できること〉と〈してはいけないこと〉を明らかにした、かつてない実践的「非」援助論。

【目次】
はじめに

第1章 形から入れ!
1 援助とは振る舞いである
2 「自分を助けること」を助ける

第2章 専門家に何ができるか
1 「当事者が主人公」の時代
2 「多材」と「多剤」の限界
3 二つの無力

第3章 信じるということ
1 根拠なく一方的に信じてしまう
2 私はなぜ信じることができるのか
3 突撃訪問と実験
4 心配も期待もしない信じ方
5 「現聴」にもがく当事者を信じる

第4章 「聴かない」ことの力
1 哲学とケア
2 話を聴いてくれない精神科医
3 「聴かない」という聴き方
4 開かれた聴き方へ
5 「一緒に考える」ということ

第5章 人と問題を分ける
1 生きる知恵としての「外在化」
2 軽くていい、軽いからいい
3 ナラティヴ・アプローチとの出会い

第6章 病識より問題意識
1 妄想は身体の知恵
2 困っていればOKだ

第7章 プライバシー、何が問題か
1 隠したいのは誰?
2 サトラレはサトラセたい
3 エンパワメントとしての「弱さの情報公開」

第8章 質より量の“非”援助論
1 キーワードは「仲間」
2 つながれるなら死んでもいい
3 援助における質と量
4 量的世界への媒介者

終章 「脳」から「農」へ

鼎談 リンゴのストレングスモデル
木村秋則(リンゴ農家)
川村敏明(浦河赤十字病院精神神経科部長)
向谷地生良

文献
あとがき

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