【報告】2023年7月26日「SUBURI STUDIO」開催致しました。

HOME ‣ PROJECT ‣ SUBURI STUDIO

正会員・サポーター会員

本日、2023年7月26日(水)20:00〜21:30、正会員・サポーター会員によるオンラインミーティング「SUBURI STUDIO(月1回開催)」を開催致しました。

今晩の参加者は3名。お知らせ(【告知】2023年7月「SUBURI STUDIO」のお知らせ)しておりましたように、今回も引き続き國分功一郎著『暇と退屈の倫理学』(第6章・第7章・結論・付録)を使っておしゃべりしていきました。今回で3回目、この本の最後の回になります。

今日の主なトピックは以下になります。

今回語られたトピック(ファシリテーター:赤石嘉寿貴)

・過激派や狂信者たちは、「なんとなく退屈だ」の声から自由であるように見える。
・大きな災害の時などのボランティア活動などは人を興奮させ、日常の退屈から解き放つ機会だったのか。
・人は環世界を比較的容易に移動できる。
・人のことをうらやむ気持ちは、違う環世界に足を踏み入れているからなのか。
・楽しむためには訓練が必要だけれど、そもそも「気づいたら沼」にハマっていたというくらい好きでなければそれもできないのではないか。
・信仰と、この本で語られる「習慣」について。

今回で、この本は最後となりましたが、この本の結論にも記載されているように、この本の結論までの過程を3回に分けながら、この読書会で話をしてきたことは、僕たちの力になっていくように感じています。一緒に読み進めたからこその結論。その過程こそが、今の僕たちの結論となりそうです。

次回、2023年8月からは、新しい本を使っての読書会になります。正会員・サポーター会員の方にご参加いただけます。お気軽にご参加ください。詳しい日程に関しましては、決まりましたらウェブサイトにて告知いたします。

暇と退屈の倫理学

暇と退屈の倫理学
國分功一郎/著

「暇」とは何か。人間はいつから「退屈」しているのだろうか。答えに辿り着けない人生の問いと対峙するとき、哲学は大きな助けとなる。著者の導きでスピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど先人たちの叡智を読み解けば、知の樹海で思索する喜びを発見するだろう――現代の消費社会において気晴らしと退屈が抱える問題点を鋭く指摘したベストセラー、あとがきを加えて待望の文庫化。

【目次】
増補新版のためのまえがき
まえがき
序章 「好きなこと」とは何か?
第一章 暇と退屈の原理論――ウサギ狩りに行く人は本当は何が欲しいのか?
第二章 暇と退屈の系譜学――人間はいつから退屈しているのか?
第三章 暇と退屈の経済史――なぜ“ひまじん”が尊敬されてきたのか?
第四章 暇と退屈の疎外論――贅沢とは何か?
第五章 暇と退屈の哲学――そもそも退屈とは何か?
第六章 暇と退屈の人間学――トカゲの世界をのぞくことは可能か?
第七章 暇と退屈の倫理学――決断することは人間の証しか?
結論
あとがき

付録 傷と運命――『暇と退屈の倫理学』増補新版によせて
文庫版あとがき

Support our projects

HOME ‣ PROJECT ‣ SUBURI STUDIO