【告知】2023年3月4日(土)映画『プリズン・サークル』上映会 &『Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #003』開催のお知らせ

映画『プリズン・サークル(バリアフリー版)』上映会 & 『Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #003』

当法人プロジェクト「ボ・シネマ」第2弾のお知らせになります。

今回は、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを導入している日本で唯一の刑務所でもある「島根あさひ社会復帰促進センター」に、取材許可に6年をかけ、2年にわたり日本国内の刑務所に初めてカメラを入れて完成となったドキュメンタリー映画『プリズン・サークル(バリアフリー版)』の上映会になります。

公開当初から話題の映画で、青森では、昨年2022年1月に弘前市で上映会がありましたが、仕事の都合で参加が叶わず、とても残念に思っておりました。なんとか観る機会はないものかと探っていたところ、ありがたいことに同年4月に1週間のオンライン上映会が開催され、そこで鑑賞する機会を頂きました。

観終わって、僕はいたく感動し、この気持ちを誰かとシェアしたいと強く思いましたが、自宅の小さなテレビの前にたった一人、この気持ちを分かち合えず、ただモンモンとした時間を過ごしたことを思い出します。

今回は、前回の上映会と同様に、「Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #003」として、上映後に60分間、映画を観て考えたことや、感じたこと、そこから派生する僕たちの普段の暮らしの中のモヤモヤなどをシェアする時間を設けています。こちらもまた前回同様に、ZINE「Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #003」としてまとめる予定です。

どうぞお誘いあわせのうえ、ご参加ください。

映画『プリズン・サークル(バリアフリー版)』上映会 & 『Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #003』

どなたでもご参加いただけます

【日にち】2023年3月4日(土)

【時間(予定)】
16:00〜18:20 プリズン・サークル(バリアフリー版)』上映136分(2時間16分)
18:30〜19:30頃 Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #003』〜お茶を飲みながら参加者で感じたこと、考えたことをシェアしましょう。
※その時の状況をみながら、臨機応変にできたらと思っています。

【場所】法永寺大広間(青森県五所川原市末広町14-1) 駐車場あり

【会費】投げ銭制当日、お一人1,000円以下でお気持ちをお願いしております)
※当日は「プリズン・サークル」パンフレット(税込700円)の販売もございます。
【お申し込み】
こちら(peatix)よりお申し込みください。

【連絡先】小山田和正( info@workshopvo.com )

【ご注意】
「ボ・シネマ」のコンセプト並びに会場の関係で、10人以下の人数制限を設けております。お申し込みの早い順番で、人数に達しましたら受付を終了いたします。
※お申し込み多数の場合、大変残念ながら参加のお断りをさせていただく場合があります。
※お申し込みなしでの、当日参加はご遠慮ください。
※『Whole Crisis Catalog をつくる。青森編』は、主義や主張を討論する場でありません。

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©2019 Kaori Sakagami
©2019 Kaori Sakagami

映画「プリズン・サークル」について ぼくたちがここにいる本当の理由

プリズン・サークル(2019年製作の映画) (filmarks)
製作国:日本
上映時間:136分
ジャンル:ドキュメンタリー
公式サイト 

監督 坂上香

あらすじ
「島根あさひ社会復帰促進センター」は、官民協働の新しい刑務所。警備や職業訓練などを民間が担い、ドアの施錠や食事の搬送は自動化され、ICタグとCCTVカメラが受刑者を監視する。しかし、その真の新しさは、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り 、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを日本で唯一導入している点にある。なぜ自分は今ここにいるのか、いかにして償うのか? 彼らが向き合うのは、犯した罪だけではない。幼い頃に経験した貧困、いじめ、虐待、差別などの記憶。痛み、悲しみ、恥辱や怒りといった感情。そして、それらを表現する言葉を獲得していく…。

©2019 Kaori Sakagami
©2019 Kaori Sakagami
©2019 Kaori Sakagami
©2019 Kaori Sakagami

参考書籍

プリズン・サークル(岩波書店)
著者:坂上香
刊行日:2022/03/24

人は、ひとりでは罪と向き合えない。日本初となる刑務所内での長期撮影、一〇年超の取材がここに結実。

【内容】
受刑者が互いの体験に耳を傾け、本音で語りあう。そんな更生プログラムをもつ男子刑務所がある。埋もれていた自身の傷に、言葉を与えようとする瞬間。償いとは何かを突きつける仲間の一言。取材期間10年超、日本で初めて「塀の中」の長期撮影を実現し、繊細なプロセスを見届けた著者がおくる、圧巻のノンフィクション。

【目次】
プロローグ 「新しい刑務所」
1 ある傍観者の物語
2 感情を見つめる──四人の物語
3 隠さずに生きたい
4 暴力を学び落と
5 聴かれる体験と証人──サンクチュアリをつくる
6 いじめという囚われ
7 性暴力 光のまだ当たらない場所
8 排除よりも包摂
9 助けを諦めさせる社会
10 二つの椅子から見えたもの
11 被害者と加害者のあいだ
12 サンクチュアリを手わたす
13 罰の文化を再考する
エピローグ「嘘つきの少年」のその後
参考文献
あとがき

【著者略歴】
坂上 香(さかがみ かおり)
ドキュメンタリー映画監督.NPO法人out of frame 代表.一橋大学大学院社会学研究科客員准教授.
ピッツバーグ大学社会経済開発学修士課程修了.2001年までテレビディレクター,京都文教大学助教授,津田塾大学准教授を経て2012年より映像作家の活動に専念.劇場公開作品に『Lifers ライファーズ 終身刑を超えて』(2004),『トークバック 沈黙を破る女たち』(2013)があり,3作目の『プリズン・サークル』(2019)は文化庁映画賞・文化記録映画大賞受賞.矯正施設などで社会とのつながりをつくるアート活動も行なってきた.著書に『癒しと和解への旅──犯罪被害者と死刑囚の家族たち』(1999,岩波書店),『ライファーズ 罪に向きあう』(2012,みすず書房)など.

※2023年2月、3月の当法人正会員限定のオンラインミーティング「SUBURI STUDIO」では、こちらの坂上香著「プリズン・サークル(岩波書店)」をテーマにおしゃべりする予定です。

©2019 Kaori Sakagami
©2019 Kaori Sakagami

その他、参考動画

5/22(金)19:00ー「仮設の映画館」『プリズン・サークル』坂上香監督ティーチイン
TOFOO FILMS

CINEMA AMIGO DIRECTOR`S TALK#1 Guest:坂上香/Kaori Sakagami Film :”PRISON CIRCLE” with English sub
CINEMA CARAVAN TV

オンライントーク&ティーチイン「ライファーズからプリズン・サークルへ」映画監督 坂上香さん
NPO法人 監獄人権センター

2月10日(月)『罪と向き合う~TC(回復共同体)とは』映画「プリズン・サークル」監督 坂上香さん

MBS1179RADIO

©2019 Kaori Sakagami
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