【報告】2025年3月26日「SUBURI STUDIO」開催致しました。

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正会員・サポーター会員

2025年3月26日(水)21:00〜22:30、正会員・サポーター会員によるオンラインミーティング「SUBURI STUDIO(月1回開催)」を開催致しました。

今晩の参加者は4名。お知らせ(【告知】2024年3月「SUBURI STUDIO」のお知らせ)しておりましたように、今回から、斎藤環 著「イルカと否定神学-対話ごときでなぜ回復がおこるのか-」を読み始めました。

今日の主なトピックは以下になります。

今回語られたトピック(ファシリテーター:赤石嘉寿貴)

•ハーモニーやシンフォニーではなくポリフォニー(多声性)
•ポリフォニーには余白がある
•動物は苦痛を経験するとそれを避けようとするが、人間はなんか分からないけそれをやってしまう
•対話実践が目指すのは、精神病的な発話や幻聴、あるいは幻覚にとどまっている特異な体験に、共有可能な言語表現をもたらすことなのです
•対話を無限に続けられる世界、結論を永遠に先延ばしする世界、対話の本質である「余白」を生み出し続ける世界、その世界にいること自体が、回復を意味するとしたら

今回は第1章で、まだまだ序章ではありますが、これから読み進めていくにあたり、大きな期待を抱かせるような話になりました。

SUBURI STUDIOは、正会員・サポーター会員の方にご参加いただけます。お気軽にご参加ください。

イルカと否定神学〜対話ごときでなぜ回復が起こるのか

イルカと否定神学〜対話ごときでなぜ回復が起こるのか
著/斎藤 環
発行/2024年10月

「ゼロ」からはじめるオープンダイアローグ!

――なぜ対話するだけで、これほどの変化が生ずるのだろう。
――なぜこんな「ふつうのこと」で、回復が起きてしまうのだろう。
ラカン、ベイトソン、バフチン、レイコフ、中井久夫……著者の全キャリアを支えてきた思想を総動員して、この哲学的疑問に真正面から答えた渾身の一冊。
こうして対話という魔法はゆっくりとその全貌を現しはじめた。この魔法のすばらしさは、謎が解けても効くことである。

目次
I 否定神学をサルベージする
1 対話ごときでなぜ回復が起こるのか?
2 「無意識」の協働作業
3 ジャック・ラカンの精神分析
4 こんなに “使える” 否定神学

II 構造からプロセスへ
5 「プロセス」をめぐる逆説
6 逆説・プロセス・システム
7 バフチンにおける対話と「プロセス」

III よみがえる身体
8 対話における身体性
9 隠喩と身体
10 身体が思考する

IV 逆説とコンテクスト
11 「他者」の逆説
12 心は「コンテクスト」にしかない
13 ベイトソンの学習理論
14 対話と逆説
15 コンテクストの転換に向けて

引用・参考文献
あとがき

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