【報告】2025年2月25日「ぎきょくがよまさる(25)〜ゴドーを待ちながら(グループO・三巡目)」開催しました。
分解中
日にち:2025年2月25日(火)
時間:21:30〜
場所:オンライン
内容:「新訳ベケット戯曲全集1 ゴドーを待ちながら/エンドゲーム」(pg.27〜pg.42)
配役:
エストラゴン:小山田
ヴラジーミル:Ⓔ
ポゾー:Ⓜ︎
ト書き:Ⓜ︎・Ⓨ
約1年ぶりになってしまいましたが、岡室 美奈子さんによる「新訳ベケット戯曲全集1 ゴドーを待ちながら/エンドゲーム」を使っての素読み2回目をオンラインで開催しました。
30分の素読み終了後に感想シェア会。白水社版(安藤信也・高橋康也訳)との違いについての話、そのことによって受ける印象の違いなど。本当に久しぶりのメンバーが揃っての嬉しい時間でおしゃべりの方が多かったかも。
このグループがお休み中に、もう1つ別のグループ「グループV」が始まっていますので、こちらは「グループO」として、今回から1ヶ月に1度程度で開催できたらと考えています。次回は来月。
リアルでもやってみたいので、地元の仲間募集しております。よろしくお願い致します。
新訳ベケット戯曲全集1[ゴドーを待ちながら/エンドゲーム](白水社)
【著】サミュエル・ベケット
【訳】岡室 美奈子
【監】岡室 美奈子・長島 確
わかりやすくて明快な21世紀のベケット!
ベケットが、わかるようになってきます! 不条理演劇の最高傑作が楽しめる「ゴドー」と、チェスの終盤戦になぞらえられる「勝負の終わり」の新訳を収録。
前代未聞の、笑える「沈黙劇」。
田舎道。木が一本。夕暮れどき。ウラジミール(ジジ)とエストラゴン(ゴゴ)という二人組のホームレスが、救済者ゴドーを待ちながら、ひまつぶしに興じている───『ゴドーを待ちながら』。
なにもかも失われていく「最後の物たち」の世界で、盲目のハムが、召使クロヴに暴君として振る舞っている───『エンドゲーム』。
* * *
本全集の監修者代表の岡室美奈子氏もいうとおり、〈ベケット作品の言葉は決して抽象的で小難しいものではなく、むしろリアルな身体感覚をベースにした情感豊かな台詞が多く、笑いのエッセンスも散りばめられている。新訳では、ベケット作品が本来持っているそうした魅力が伝わり、かつ、二十一世紀を生きる私たちの身体や言語の感覚に馴染むよう、日常的な現代口語を用いてわかりやすく訳した〉(本書「はじめに」より)ことで、ベケットが、わかるようになってきます!
不条理演劇の最高傑作が楽しめる「ゴドー」と、チェスの終盤戦になぞらえられる「勝負の終わり」の新訳を2 in 1で収録。前代未聞の笑える「沈黙劇」を、わかりやすく明快な翻訳でお届けします。
[目次]
はじめに
ゴドーを待ちながら
エンドゲーム
草稿から読み解く『ゴドー』
作品と翻訳について
[著者略歴]
サミュエル・ベケット Samuel Beckett(1906-1989)
アイルランド出身の劇作家・小説家。1927年、ダブリンのトリニティ・カレッジを首席で卒業。28年にパリ高等師範学校に英語講師として赴任し、ジェイムズ・ジョイスと知り合う。ダブリンやロンドンでの生活を経て、37年の終わりにパリに正式に移住し、マルセル・デュシャンと出会う。ナチス占領下には、英国特殊作戦執行部の一員としてレジスタンス運動に参加。『モロイ』『マロウンは死ぬ』『名づけえぬもの』の小説三部作を手がけるかたわら、52年には『ゴドーを待ちながら』を刊行(53年に初演)。ヌーヴォー・ロマンの先駆者、アンチ・テアトルの旗手として活躍し、69年にノーベル文学賞を受賞。ポストモダンな孤独とブラックユーモアを追究しつづけ、70年代にはポール・オースターとも交流。晩年まで、ミニマル・ミュージックさながらの書法で、ラジオ・テレビドラマなど数多く執筆。