【告知】2023年8月「SUBURI STUDIO」のお知らせ

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正会員・サポーター会員の皆さま、

2023年8月の「SUBURI STUDIO」を以下の日程で開催致します。

正会員・サポーター会員
日にち:2023年8月28日(月)
時間:20:00〜(90分程度)
場所:オンライン(ZOOM URLをお送り致します)
今回のテーマ:向谷地生良著『技法以前〜べてるの家のつくりかた』を使った読書会
範囲:第1章・第2章・第3章
※書籍はご自身でご準備ください。

ファシリテーター:赤石嘉寿貴(あかいし かずき)

今月からはこれまで読んできた「暇の退屈の倫理学」でも最後に取り上げられた「当事者研究」という営みがはじまったべてるの家の理事長・向谷地生良氏の著書『技法以前〜べてるの家のつくりかた』を使って読書会を進めていきます。

普段の生活でも「何かをしなければいけない」と思ってしまいがちな私たちは「何をしてはいけないか」ということを学ぶ必要があるのかもしれません。

援助者の世界では精神障害をめぐる様々な治療法や支援法が生まれては消えていく、「技法以前」という本書のタイトルにある通り、技法の前にある何かが援助者である以前の人と人を結びつけている。

今は見えていないその「何か」を本書を読んでいくことで一緒に発見してきましょう。

参加される方は著書を読んで頂き「なぜそこが気になったのか」そこを読んだ時に「感じたこと」や「頭に思い浮かんだこと」などをお話できるように、気になった箇所に線を引いたり、抜き出しておいたり、それぞれのやり方でご準備ください。必ず何かを話さなければならないということもなく、何も感想がなければそれも感想ということでパスして頂いてもかまいません。

堅苦しい雰囲気ではありませんので、お気軽にご参加ください。

2023年8月のテーマ

技法以前〜べてるの家のつくりかた

技法以前〜べてるの家のつくりかた
著/向谷地 生良
発行/2009年11月

「幻覚&妄想大会」をはじめとする掟破りのイベントはどんな思考回路から生まれたのか? べてるの家のような場をつくるには、専門家はどう振る舞えばよいのか? 「当事者の時代」に専門家が〈できること〉と〈してはいけないこと〉を明らかにした、かつてない実践的「非」援助論。

【目次】
はじめに

第1章 形から入れ!
1 援助とは振る舞いである
2 「自分を助けること」を助ける

第2章 専門家に何ができるか
1 「当事者が主人公」の時代
2 「多材」と「多剤」の限界
3 二つの無力

第3章 信じるということ
1 根拠なく一方的に信じてしまう
2 私はなぜ信じることができるのか
3 突撃訪問と実験
4 心配も期待もしない信じ方
5 「現聴」にもがく当事者を信じる

第4章 「聴かない」ことの力
1 哲学とケア
2 話を聴いてくれない精神科医
3 「聴かない」という聴き方
4 開かれた聴き方へ
5 「一緒に考える」ということ

第5章 人と問題を分ける
1 生きる知恵としての「外在化」
2 軽くていい、軽いからいい
3 ナラティヴ・アプローチとの出会い

第6章 病識より問題意識
1 妄想は身体の知恵
2 困っていればOKだ

第7章 プライバシー、何が問題か
1 隠したいのは誰?
2 サトラレはサトラセたい
3 エンパワメントとしての「弱さの情報公開」

第8章 質より量の“非”援助論
1 キーワードは「仲間」
2 つながれるなら死んでもいい
3 援助における質と量
4 量的世界への媒介者

終章 「脳」から「農」へ

鼎談 リンゴのストレングスモデル
木村秋則(リンゴ農家)
川村敏明(浦河赤十字病院精神神経科部長)
向谷地生良

文献
あとがき

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