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WORKSHOP VO!! からのお知らせ No.5 (2023.3.3)

『3月のイベントのご案内』

悼む日

【日にち】2023年3月12日(日)
【時 間】14:00 - 18:00
【場 所】SPACE DENEGA 「GALLERY DENEGA」(弘前市上瓦ケ町11-2)

 〜 悼む時と場を置きます。

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悼む日」というのをはじめたいと思います。

悼む日」に関して、この法人には珍しく、法人の設立前から結構長い時間をかけて、理事間で話を重ねてきたプロジェクトのように感じています。そのくらい大切に育てていきたいプロジェクトの1つです。

さて、いざ始めてみようと思い、日程を決め、場所を決め、その上で、どうやって外に告知をしていくべきかを考える時、本当に言葉というのはやっかいだなと感じますが、「悼む日」をわかりやすく説明しようと、言葉を積み上げれば積み上げるほど、僕のイメージとは大きくかけ離れていきました。

そこで、その積み上がった言葉を削ぎ落として、
さらに削ぎ落として、

「悼む時と場を置きます。」

にたどり着きました。

現状、これが「悼む日」を説明する全てです。

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これが全てではあるのですが、
補足的に、僕がこのプロジェクトに至るまでの経緯を、なんとか言葉にしてみようと思います。

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9年ほど前、僕の大好きだったバンドのギタリストが若くして急逝しました。その少し前、僕はライブ会場で歩いている彼を見つけて、とても緊張しながら、やっと声をかけ、サインをもらい、握手を交わしました。そして、次にあの爆音を全身に浴びるのはいつになるのかな?と楽しみにしていた矢先のことで、僕はなんとも言えない喪失感を抱きました。知り合いでも、友達でもなく、ただの一方的なファンだったというだけですが、そのぼんやりとした喪失感は、その後、数年間続き、たまに思い出してはレコードを聴きました。言ってみれば、僕には関係のない人の「死」なわけですが、なんでこんな気持ちになるのか、自分でも不思議に思いました。

数年後、僕は、毎年の彼の誕生日に、小さな会場を借りて、そこに椅子を並べて、みんなで静かに「いいちこ」を呑みながら、大爆音でそのバンドのレコードを聴いてみたらどうだろうか?ということを思いつきました。すぐに会場を借り、準備をはじめました。青森にそのバンドのファンがどのくらいいるのか想像もつきませんが、2〜3人でも集まれば、きっとそのバンドの、それぞれの思い出話なんかを共有できるかもしれないし、それが僕のぼんやりした喪失感を埋める何かになるのかもしれないなと考えました。でも、結局、その頃の僕は、あまりにも忙しすぎて、そこまで手も、頭も回らなくなり、会場もイベントもキャンセルしてしまったのでした。

ただ、やっぱり、その後も、好きなミュージシャンや、映画人、アーティストなんかの逝去に触れるたびに、このイベントのことはずっと頭の中にあって、どこかに僕と同じような気持ちを抱いている人がいるのかもな?なんて、考えを巡らせたりしていました。

そして、それは長い年月をかけて僕の中で発酵し、

「僕は直接知らない人を、悼むことができるだろうか?」

という強い問いとなって固定されました。

その問いを巡る旅路が、この「悼む日」と重なっていくのかもしれないなと思っています。
一社)WORKSHOP VO代表
小山田和正

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【告知】2023年3月4日(土)映画『プリズン・サークル』上映会 &『Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #003』開催のお知らせ

明日、3月4日の開催になります当法人プロジェクト「ボ・シネマ」第2弾。すでに参加のお申し込みはいっぱいになっておりますが、あと一人くらいは大丈夫かもしれません。すでにお申し込みの皆さまには、明日お会いできますこと楽しみにしております。

受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを導入している日本で唯一の刑務所でもある「島根あさひ社会復帰促進センター」に、取材許可に6年をかけ、2年にわたり日本国内の刑務所に初めてカメラを入れて完成となったドキュメンタリー映画『プリズン・サークル(バリアフリー版)』の上映会になります。

今回は、前回の上映会と同様に、「Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #003」として、上映後に60分間、映画を観て考えたことや、感じたこと、そこから派生する僕たちの普段の暮らしの中のモヤモヤなどをシェアする時間を設けています。こちらもまた前回同様に、ZINE「Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #003」としてまとめる予定です。

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映画『プリズン・サークル(バリアフリー版)』上映会 & 『Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #003』
【日にち】2023年3月4日(土)
【時間(予定)】
16:00〜18:20 『プリズン・サークル(バリアフリー版)』上映136分(2時間16分)
18:30〜19:30頃 『Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #003』〜お茶を飲みながら参加者で感じたこと、考えたことをシェアしましょう。
※その時の状況をみながら、臨機応変にできたらと思っています。
【場所】法永寺大広間(青森県五所川原市末広町14-1) 駐車場あり
【会費】投げ銭制(当日、お一人1,000円以下でお気持ちをお願いしております)
※当日は「プリズン・サークル」パンフレット(税込700円)の販売もございます。
【お申し込み】こちら(peatix)よりお申し込みください。
【連絡先】小山田和正( info@workshopvo.com )
【ご注意】※「ボ・シネマ」のコンセプト並びに会場の関係で、10人以下の人数制限を設けております。お申し込みの早い順番で、人数に達しましたら受付を終了いたします。
※お申し込み多数の場合、大変残念ながら参加のお断りをさせていただく場合があります。
※お申し込みなしでの、当日参加はご遠慮ください。
※『Whole Crisis Catalog をつくる。青森編』は、主義や主張を討論する場でありません。
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正会員・サポーター会員、共に随時募集中です。
当法人は会費で運営されております。

SUBURI STUDIO INSIDEOUT

先般、2023年2月21日、「私たちは共にどう生きるか〜排除の論理から共生の論理へ」と題し、福津農園の松沢政満氏をゲストスピーカーにお迎えし、オンラインイベント「SUBURI STUDIO INSIDEOUT #1(報告はこちら)」を開催しました。当日の松沢さんのお話や、皆さまからの質問、配布資料など、イベント全体をまとめたZINE(全54ページ)ができましたのでご案内いたします
ZINE 入手方法などはこちらをご覧ください。

※当日の参加費(投げ銭制)全額 「27,500円」は、2023年2月28日、「日本赤十字社(2023年トルコ・シリア地震救援金)」へ寄付させて頂きました。感謝。
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ぎきょくがよまさる

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【報告】2023年2月26日「ぎきょくがよまさる(6)」開催しました。

「戯曲」を、抑揚や感情を抑えて、ただ文字だけを声に出して読む「素読み(すよみ)」しています。現在、2週間に1回くらいの頻度で、サミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら(白水Uブックス)』を読み進めています。やっと1/3くらいまで進みました。リアルでやりたいので、仲間募集中。
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PODCAST「WALKS(さ迷う)」

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【最新の配信】
WALKS(さ迷う)No.9(ミホさんと散歩)2023.1.15更新
WALKS(さ迷う)No.8(イイムラくんと散歩)2023.1.14更新

不定期でPODCASTの配信をしております。毎回、代表理事小山田和正が、誰かと散歩しながら、思いついたことをおしゃべりしています。一緒に散歩しながら、歩きながらだからこそ湧き上がってくる思いや考え、いろいろな話ができたらイイなと思っています。

Webマガジン「RINGO BASE MAGAZINE」

株式会社 Ridun(リズン)のWebマガジン「RINGO BASE MAGAZINE」内の「失われたナンニモシナイを求めて」という企画で、当法人代表小山田和正とRINGO BASEのあつしさんたちとの対話の様子が、3月1日から15日まで1エピソード(全15話)ずつ、毎日掲載されます。終始意味不明の話を、とても丁寧に書き起こしてくれてます。ありがとうございました。

こちらからどうぞ↓
Episode1『社会の時間から遠く離れて。』第1話(2023/3/1)
Episode2『社会の時間から遠く離れて。』第2話(2023/3/2)
Episode3『社会の時間から遠く離れて。』第3話(2023/3/3)

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マガジン更新情報

ちゃんとしたかったのにできなかった
/小山田和正
2023.3.3 更新
まっくらな中でともに弱い。

代表理事小山田和正によるエッセイ「ちゃんとしたかったのにできなかった」更新しました。はじめて「ダイヤローグ・イン・ザ・ダーク」を体験したはなし。もし、東京に行くことがあるなら、たくさんの方にこの体験をして欲しいです。そして、その感想を聞かせて欲しいなと思っています。
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サルサソース/赤石嘉寿貴
2023.3.2 更新
気ままなタンポポはかくありき

現在、愛知県新城市の福津農園の松沢さんのもとで農業を研修中の当理事、赤石嘉寿貴によるエッセイ「サルサソース」更新しました。研修も終了間近、次回からはまた新しい環境で、新しいストーリーが編まれていくと思います。ごちゃまぜな人生も続く。
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あとがき
VO!! LETTER のご購読誠にありがとうございます。

ついに、明日、3月4日になりますが、念願だった坂上香さんの「プリズン・サークル」上映会「Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #003」開催です。現在、SUBURI STUDIOでも書籍版「プリズン・サークル」を読み進めており、この作品が伝えるところの深さを感じております。今回、残念ながら鑑賞できない方も、いつか機会を作って観て欲しい作品です。また、続く「Whole Crisis Catalog をつくる。青森編 #003」では、映画の感想を受けて、僕たちの暮らしの話ができたらなと思います。とても楽しみです。

また、次の週になりますが、2023年3月12日(日)午後、弘前市SPACE DENEGA GALLERYをお借りして「悼む日」というのを開催したく予定しております。僕らがこの1年間に進めてきたプロジェクトの中でも、最も長い間、話を重ねてきたプロジェクトであり、最も実験色の強いものになりますが、一番試してみたかったことと言えるかもしれません。長期間にわたって継続して開催し、だんだんブラッシュアップしていけたらと思っております。僕らにとっては、挫折記念日になるかも。

当法人は4月1日より第3期に入ります。来年度もさまざまに実験と失敗を繰り返してまいります。みなさんとどこかでお会いして、お話ができることを楽しみにしております。(代表理事 小山田和正)
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