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⑨ ああ、けれども私は待っているのです。

HOME ‣ 連載 | ちゃんとしたかったのにできなかった ‣ ⑨ ああ、けれども私は待っているのです。(2023.5.9)

tag : #ちゃんとしたかったのに

2023.5.9更新

⑨ ああ、けれども私は待っているのです。

小山田和正

黄色の君子蘭

先日、少し暖かく感じる春先、長く玄関に置きっぱなしだった君子蘭に花芽を見つけたのは、ちょっとした騒ぎだった。

ずいぶん前、今はもう故人となった方が、たくさん育てていた君子蘭の中から、黄色い花の君子蘭は珍しいからと、わざわざ選んで持ってきてくれたものだ。

しかし、残念ながら、環境が変わったからか、以降、花芽も、その黄色い花も見ることはなく歳月が経ち、すっかりその艶っぽい緑を楽しむだけの観葉植物となって、玄関先に置かれていた。

なぜ今年、突然に花芽がついたのか僕には分からない。でも、それは僕にとって突然のことだけど、きっとその準備は長い年月をかけて一つ一つ、ゆっくりと進んでいたはずだ。そして、今年やっとさまざまな環境がいっぺんに、バランスよく調い、今、開花の時を待っている。

黄色い花が咲く日には、この君子蘭を譲って頂いた故人にもご報告を申し上げたい。

待つ

ずっと「待つ」ことについて考えていることは、以前にも書いた。

「待つ」ことを考える時、僕の住む町に生まれ、育った太宰治の『待つ』という短い作品に出会うことになる。僕はその作品をネットで読んでいたけど、僕が「待つ」ことについて考え続けているのを知った方から、その『待つ』という作品が掲載されている新潮文庫『新ハムレット』を頂戴した。僕はPCのモニターのそばにその文庫を置き、気が向いた時にそれを繰り返し読んでいる。

目でその文字を追っているうちに、これを朗読してみたら、また別の視点で受け取ることができるかもしれないと考えるようになった(定期的に開催している「ぎきょくがよまさる」からも良い影響を受けていると思う)。決してうまいわけではないし、恥ずかしい限りだけど、何度も朗読をして、録音された自らの声を聴くという作業を繰り返してみた。それを編集したものが以下(14min)になる。

この『待つ』という作品については、今まで多くの方に論じられてきたし、僕がわざわざ稚拙な持論を語る必要もないが、何度も繰り返し声に出して読み、また自らの声を聴いているうちに、だんだんとこの『待つ』が持つ問いが僕自身に染み込んできた。この作品の持つ問いが、今の僕の問いにも重なってきた。さらに、主人公の「私」は、今のこの法人、そして僕自身のように思え、彼女の心の揺れがとても身近に、愛おしく感じられるようになった。

毎日、駅の冷たいベンチに腰をおろし、人の往来を見ながら、何かを待ち続けている。誰かに気づかれたいという欲もなく、話しかけられたらぞっとする。待ち続けている間、ずっと自らが何を待っているのかを考える。考え続ける。自信がなくなる。不安になる。だけど、待ち続けることだけには絶対の確信を持っているのだ。最後の一文は彼女のその決意表明だろう。

そして、今も彼女は駅の冷たいベンチに腰をおろし、何かを待ち続けている。きっと100年先も。

定例総会

先日、2023年4月28日(金)、当法人の定例総会が開催され、昨年度の活動報告とともに、昨年度決算・本年度予算が承認され、法人としては第3期に入ったところだ。

昨年よりご支援を頂いております皆さまには心より感謝申し上げ、また、本年も引き続きのご支援を賜りたくお願い申し上げたい。

今、1年の活動を振り返ってみると、さまざまなことをやってきたなぁと思う一方で、どれもボンヤリで、誰かにひとことでわかりやすく説明できるプロジェクトが1つもない。それは僕が意図的にそうしているところもあるかもしれないし、でも、意図的に、と確信を持って言えるほどに意図的でもない。

それが在るためには、まずそれ以外のそれではないものが在ることを定義しなければならないし、それではないものを定義するためには、それではないもの以外のそれではないものを定義しなければならない。果てしなく続く分枝の連続の中に身を置いて、今は、縦横無尽に越境して、結び直して、「それではないもの」の補助線を張り巡らしながら、それが思いがけず浮かび上がってくるのを待っている。

僕は何を待っているのだろうか。もやもやしている。不安になる。自信もなくなる。震える。誰かに何かを言われても返す言葉も見つからない。

だけど、僕は一心に一心に待ち続けてみようと思うのです。とても確信的に。

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小山田和正 linktr.ee
一般社団法人WORKSHOP VO 代表理事
元)東日本大震災津波遺児チャリティtovo 代表
法永寺(青森県五所川原市)住職
FMごしょがわら「こころを調える(毎週月13:05)」

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