【告知】2022年9月「SUBURI STUDIO」のお知らせ

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正会員の皆さま、

9月の「SUBURI STUDIO」を以下の日程で開催致します。

正会員のみ
日にち:2022年9月26日(月)
時間:20:00〜(90分程度)
場所:オンライン(ZOOM URLをお送り致します)
今回のテーマ:川内有緒著『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』を使った読書会
※書籍はご自身でご準備ください。
ファシリテーター:赤石嘉寿貴(あかいし かずき)

前回(【報告】2022年8月30日「SUBURI STUDIO」開催致しました。)に続き、今回も川内有緒著『目の見えない白鳥さんとアートを見る(特設サイト)』を読んでいこうと思います。

前回、『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』に触れ、一緒に話をすることで、きっとまわりにも「白鳥さん」という人はいくらでも存在するのではないか?そんな感覚になりました。

見える人、見えない人、持っている人、持っていない人、自分たちは「ある」か「ない」か、いつもそんな風に世の中を見ているのかもしれません。

読む度に、対話する度に、相手の中に新しい何かを発見するような感覚。前回もあっという間に時間が過ぎ、思考が深まっていくそんな会になりました。

時間が足りずまだ触れられなかった箇所があったので、今回も「白鳥さん」を通して見えていなかったこと、見えていたことを発見していきましょう。

参加される方は、著書を読んで頂き「なぜそこが気になったのか」そこを読んだ時に「感じたこと」や「頭に思い浮かんだこと」などをお話できるように、気になった箇所に線を引いたり、抜き出しておいたり、それぞれのやり方でご準備ください。

堅苦しい雰囲気ではありませんので、お気軽にご参加ください。

赤石嘉寿貴

2022年9月のテーマ

目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

目の見えない白鳥さんとアートを見にいく
著/川内有緒

本の詳細
書店員が選んだ
「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2022年 ノンフィクション本大賞」ノミネート作品!

おかげさまで発売直後から、数々の反響、すばらしいご感想が寄せられた本書です。

「目の見えない人とアートを見る?」タイトルへの素朴な疑問は、驚きとともに解消されます。全盲の白鳥建二さんと現代アートや仏像を前にするたびに現れるのは、これまで見えていなかった世界。

「白鳥さんと作品を見るとほんとに楽しいよ!」という著者の友人マイティの一言で、「全盲の美術鑑賞者」とアートを巡るというユニークな旅が始まります。

見えない人と一緒にアートを見る旅は、私たちをどこに連れていってくれるのかーー。

視覚や記憶の不思議、アートの意味、生きること、障害を持つこと……などが白鳥さんや友人たちとの会話から浮かび上がってきます。そこに白鳥さんの人生、美術鑑賞をする理由などが織り込まれ、温かい人間の物語が紡がれてーー。

軽やかで明るい筆致の文章で、美術館めぐりの追体験を楽しみながら、社会を考え、人間を考え、自分自身を見つめ直すことができる、まったく新しいノンフィクションです。

開高健ノンフィクション賞受賞後第一作!

岸田奈美さん(作家)推薦!
誰かとわかりあえない寂しさを、 幸福な余白に変えてくれる本でした。

本書に掲載された作品:
クリスチャン・ボルタンスキー、興福寺の仏像、風間サチコの木版画、Q&XL(NPO法人スィング、ヂョン・ヨンドゥのビデオ作品など。

・カラー作品画像多数掲載!
・会話から作品を想像していただくために、本文ページでは見せていない大型作品をカバー裏面に掲載!

川内有緒(かわうち ありお)
ノンフィクション作家。1972年東京都生まれ。 映画監督を目指して日本大学芸術学部へ進学したものの、あっさりとその道を断念。
行き当たりばったりに渡米したあと、中南米のカルチャーに魅せられ、米国ジョージタウン大学で中南米地域研究学修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏のユネスコ本部などに勤務し、国際協力分野で12年間働く。2010年以降は東京を拠点に評伝、旅行記、エッセイなどの執筆を行う。
『バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌』(幻冬舎)で、新田次郎文学賞を、『空をゆく巨人』(集英社)で開高健ノンフィクション賞を受賞。
著書に『パリでメシを食う。』『パリの国連で夢を食う。』(共に幻冬舎文庫)、『晴れたら空に骨まいて』(講談社文庫)、『バウルを探して〈完全版〉』(三輪舎)など。
白鳥建二さんを追ったドキュメンタリー映画『白い鳥』の共同監督。
現在は子育てをしながら、執筆や旅を続け、小さなギャラリー「山小屋」(東京)を家族で運営する。趣味は美術鑑賞とD.I.Y。「生まれ変わったら冒険家になりたい」が口癖。

目の見えない白鳥さんとアートを見にいく特設ページ

ドキュメンタリー映画「白い鳥」

鑑賞は見える人の特権!? 全盲の美術鑑賞者の活動と生活から見えてくるアートと言葉による新しい世界。

茨城県在住の白鳥建二さんは全盲でありながら20年以上にわたり美術に通いつづける「美術鑑賞者」。
その鑑賞方法は見える人と見えない人がともに「会話」を使って作品に向き合う対話型鑑賞。
本作は、白鳥さんとその友人たちとの活動や旅、さらに全盲者としての日常生活を追いながら、なぜ彼らはアートに魅せられるのか、「言葉」は何をどこまで伝えられるのか、作品を正確に鑑賞し理解するとはどのようなことをさすのか——さまざまな問いを投げかけながら、ことなる人たちがともに鑑賞することの尽きない可能性を提示する。

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